Unity+Oculus+MMD とりあえず書き留めておく場所

Unity+Oculus+MMD VRでキャラクターと遊ぶ

お台場・VR ZONEに行ってきた

お台場ダイバーシティに期間限定でオープンしたVR体験施設「VR ZONE」体験して参りました!

いろいろと興味深かったので、記事として残しておこうと思います。

 

台場駅から5分ほど歩き、ダイバーシティの入り口入ってすぐ、わかりやすいところにあります。

こちらは予約制で、予約をしていない人は(少なくとも今のところ)入れません。

一ヶ月前くらいまで埋まってしまっていますが、まめにチェックしていると、かなり変動します。キャンセルする人が居るからです。

今回は日曜日の朝にチェックしたら、偶然空いた瞬間に遭遇し、ひとり分滑りこむことが出来ました。

 

指定された時間に施設の前に集合。

受付の前に並んでスタッフの指示を待ちます。

 

5分前くらいにスタッフから「こういう方は体験できません」という注意事項。

年齢制限や体調不良、その他もろもろの体験制限事項の説明を聞き、専用のカードにバナコインという通貨をチャージして、雪崩れるように施設内へ。

 

写真を撮ってもOK、ネットにアップしてもOKということで、何枚か写真も。

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入ってすぐの場所はこんな感じで、パックマンのグッズなどが置いてあります。

白と黒を基調にしたスタイリッシュな内装は、セレクトショップの一角にも見える佇まいです。

荷物を持っている方は預けられるコインロッカーも中にありますが、私はハンドバッグ一つ持ったまま回りました。特に問題はないです。

 

さて、私が体験したコンテンツは3つ。

なお、この先の感想にはコンテンツのネタバレを含みますので、まだ体験していない方は承知の上でご覧になってください。

 

1. 高所恐怖SHOW!

 

行った方々からの評判が非常に良かった+料金も1番高いということで、期待をもって最初に並びました。

他の方々も下馬評を耳にしていたのか、数人が施設に入ると同時にそこへ並び、私はだいたい3かたまり目の体験に。

 

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 ちなみに、今回の体験施設に使われているHMDは全てHTC Vive

没入感には定評のあるHMDです。

 

体験前にカードを指定の場所にかざして料金を支払います。黒いカーテンの仕切りからスタッフに案内されて中に入ると、二人分の体験スペースが。

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この手前にノートPCが置いてあり、その画面などは映すのはやめてください、と言われました。

まず、靴を履き替えるよう促されます。何かはめ込んであるクロックスみたいなのを履く。

そして命綱を模したベルトを腰に装着、両手に何か黒い物体を付けられ、配布されていた目のまわりを覆うシートを付けたら、その上からViveをかぶります。

 

全体の流れとしては

 

エレベーターのホールの前に立っている

エレベーターに乗ると、よくある外の風景が見えるエレベーターだとわかる。地上からビルの最上階にのぼっていくところを目の当たりにしながら上昇。

足が震えるような高い場所に板が置いてあるのが見え、板の向こう側に猫。

その猫を助けに行くため、細い板の上を進まなくてはならない。

 

ちなみに、板から下りてしまったら終了。

下に落ちるようなグラフィックがあるわけではなく、そこで画面が白くなっておしまいだそうです。

 

感想

思っていたほどではなかったかな…という印象でした。

1番気になったのは解像度。もっと精細な映像ならもっと恐ろしかったかも。

なんとなく、体験していて映像の見え具合のクオリティがいまひとつに感じました。重いのかな?ちゃんとfps出てんのかな?って感じ(※普段しょっちゅうHMDを使用している人間の感想なので、普通の人が見たらそんなに感じないごくごく小さい違和感だと思います…)。

とは言え、やはり目は騙されるものです。怖いことは怖いです。

私はしばらく辺りを見渡した上で、瞬時に心にフタをし、すり足超スピードで板の先まで行き猫さんを救出しました。やっぱり、下はあんまり見ないようにしたよ!

それに、板の先まで行って、そこから方向転換するのはだいぶ怖い。ちょっとウゴウゴっとしました。

板は盤石ではなくて、ちょっとギイギイガタガタします。このガタガタ具合は絶妙でした!

板の広さなど、あまり狭くすると多くの人が渡れなくなってしまうため、調整が難しいそうです。

(たぶん思いついてはいて、あえてやっていないんだろうけど)扇風機で横から風を当てると、更に怖いんじゃないかという気はしました。

 

私がそこまで没入できなかったのは、自分でもよくビル系のアセットをいじっていたことも原因のひとつとしてあるのかなと…

最初に1番上に来た時、ビルの風景にものすごい既視感を感じたんですよね。ああ、これ何度も見たことあるやつ…!!と…(※同じものを使っているという意味ではありません)

なのでその分リアリティと没入感が削がれ、驚きや怖さが薄れた部分があります。

 

ですが、全体的に見て、導入・演出・セットともに非常に良くできていると感じました。

友達同士で来たら、とっても盛り上がると思います!

 

2. 脱出病棟Ω

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2~4人で体験できるホラー系アトラクション。

ちなみに、ひとりで来てもスタッフさんが入ってくれるので、2人プレイが出来ます(私も今回スタッフさんに一緒していただきました、ありがとうございました)。

待ってる間もものすごい悲鳴が響き渡っていて、いったいどんななんだよ!と思いながら待つことしばらく。

スタッフさんからコンテンツの説明を受け、怖いけど大丈夫ですかと念を押され、被験者3の席へ(一度やった人でも、座る席によって内容が変わるそうです)。

車いすに乗って動く」という設定のため、適度にすわり心地の良い黒い四角いソファが用意されています。この施設、空間使いもちょっと気がきいていて良かった。

レバーを前に倒すと前に進みます(前に進むことしか出来ない)。また、手に持ってViveのハンドコントローラを「懐中電灯」として、ダンジョンの中を照らしたりフラグになっている箇所を選択、確定できたりします。

 私はゲームの操作というものが非常に苦手な人間なので、そのあたりがちょっと不安ではあったのですが、ほぼ問題なく操作することが出来ました。

 

感想(ネタバレあり)

あー、私って、思ったよりホラーコンテンツ大丈夫なんだな~っていう…

いやまあ…もともとバイオハザードが大好きですし…ついこの間アイアムアヒーローを観てきたばかりで、素晴らしくてもう一回観たい!と思ってたくらいだからそうだよね…

悲鳴をあげるようなところは特にありませんでした。

お化け屋敷的な怖さ…急に上からお化けが出てきてキャー!みたいなのって、びっくりはするけど別に怖くはないよな~と思いながら先に進みます。

「前に進む」してる分には、別に細かい操作をしなくても決まったルートを進んでいけます(ところどころ分岐はある様子)。

最初「酔いそう…!」と思ったけど、意外と全然酔う感じしない。スピードかな?

ただ、一緒してくださったスタッフさんは「二回連続でやると自分は酔う」と言ってました。私は3D酔いに非常に強いので、あまりあてにならないかも。

 

右手に持った懐中電灯で、中を照らして眺めることが出来ます。

ビジュアルはとても良く出来ていて、あ~バイオハザードっぽい世界だ~って感じ。

高所恐怖SHOWで感じた映像クオリティへの違和感もなく、よく見えました。

個人的には、家でプレイして、もっとゆっくりまわりを眺めて「そこに居る感」を味わいたいかな…時間制限があるのでとにかくどんどん先に進んじゃってたので…アトラクションなので仕方ないけど。

一緒にプレイをしてくださっているスタッフさんとは、リアルタイムでちゃんとお互い声が聞こえます(なんでリアルタイムでって強調したかっていうと、去年の東京ゲームショーで体験したGREEの「サラと毒蛇の王冠」では、なぜかお互いの声にタイムラグが生じてて聞きにくかったからw)。

「あ~ビジュアルがいいですね~」とか全体的に怖がってない感想の私にいろいろお話してくださり、ひたすらレバーを倒して先に進みます。

途中で私が広い部屋に入り、横には5人くらい縛られ椅子に座った異形の人たちが並んでて、斧を持った人がその人たちを順番に殺していく展開に。

ホエ~これは「猿の電車」みたいなシチュエーションでちょっといいな…!!これ待ってると私もやられちゃうんだよね??なんか奥にレバーみたいのあるけど操作してみても動かないしどうなっちゃうの??

前方には地図が表示されており、途中でようやくもう一人のプレイヤーがそこに映っていて、いまどこに居るかをあらわしていると気づく私。

「そのまま真っ直ぐ進んでください!」と指示を出し、ギリギリで間に合った!部屋の奥の左側のドアからスタッフさんがあらわれ(車いすに乗ったアバターの姿)、九死に一生を得ます。ここらでようやくおー、面白い!となってくる。すごいねこのシステムねこれね!?

そして最後に迫り来る刃を前にしながらスタッフさんとやりとりして、なんとかクリア!嬉しかった!

スタッフさんお世話になりました~

 

これもやっぱり友達同士で行ってきゃあきゃあするには最適のアトラクションかもな~って思いました。システムが面白くて、どうなってるのか何度かやりたくなりますね!

私が怖いって思うシチュエーションだと「後ろから追っかけられていて、声が聞こえる」とか、「隠れているそばをゾンビが通り、こっちを探している」とかかな…アトラクションとおうちでやるコンテンツとでは驚かせ方も変わるでしょうから、時間を贅沢に使えるおうちバージョンもいつかはやってみたいですね。

 

3. アーガイルシフト

 

今回、個人的に1番面白かったコンテンツ!!

 

動画撮ったので置いておきます。

 巨大ロボットのコクピットに乗り込み、操縦できるアトラクション。

この動画の通り、いい具合にシートもガタンガタンと動きます。

 

シートに座り、Viveとヘッドホンを装着、スタッフのお姉さんの説明というか前説を聴きながら待機。

お姉さんがスゲーいい声で、世界観を朗々と説明してくれます。

最初の映像は「いかにもそれっぽい」インターフェイス描写。いいよいいよー

視線を何箇所かに合わせてレバーを操作するチュートリアルを経て(首を回して色んな場所が見えますよー、っていう導入かな?)、世界に入っていきます。

細かいところは忘れましたが(…)

とにかくなんか巨大ロボットに乗り込むよ!!グイーン!!!(コクピットまで上昇する音)ガシャン!!ガシャン!!

 

何これたのしい。

 

私はいわゆる巨大ロボットものにさほど思い入れのない人間(オタクなので基礎教養としてのロボットものの知識はあるが、ちゃんと作品を見てもいないしつまり良く知らない)なのですが、それなのに!!楽しい!!これ楽しいわー!

唯一まともに見ているロボットもの(そうか?)パトレイバーで主人公が最初にレイバーに乗り、おー、ちょっとグラグラするな~なんてシーンを思い出したりして、なんだかわかんないけどとにかく楽しいやつだぞこれ!

 

なんか人工なんたら言うおねーちゃんキャラがいろいろ説明してくれるのを適当に聞き流しながら、ロボットに乗り込み、飛んでくる敵をバンバン打ってワー!!単純に楽しいわ~!!!ビジュアルも違和感まったくなく(思い入れがないからかもしれないが)、没入して楽しめました!!

アトラクションなので難度高いってことも全然なくて、まー打ったらなんとなく当たるべさ~みたいな感じ(たぶんゲームオーバーとかはないと思う)で、とても楽しく体験できました。

巨大ロボット好きの人は、絶対やった方がいい!!!

 

もしかしたら、こだわりのある人には色々気になるところがあったりするのかもしれないですが、今までこういったものとあまり縁なくやってきた(ゲーセンとかも全然行かない)者には、とてもおもしろかったです。比べる対象がないからわからないんだけど。

先日巨大ロボットモデルをOculusで見たい!という要望をいただいて、単に突っ立っているのを下から眺めるだけのものを作ったんですが、それでも多くの男性たちはすごく興奮していました。

やっぱり、コクピット体験できるものをショボくてもいいから作ってみようかな?歩行モーションをつけた上でそこに乗ると、どんな感じになるかな?

とは言え、私はこだわりも知識もないから絶対中途半端なものになるんだよな…(←知らないものに手を出して中途半端なものを作ることに嫌悪感のある面倒なオタク)SEも適切なものを選ぶ自信がないな…

などと、帰りの電車でつらつらと考えておりました。

 

 そのほか、幾つか施設全体への感想。

 

全部のアトラクションをやりたい気持ちで行ったのですが、結果的に今回は3つしか体験することが出来ませんでした。

 私は最初の高所恐怖待ちで20分、病棟待ちで15分、実際の体験時間もあるので時間は思ったより早く過ぎます。

時間配分に気をつけて!!

 

待っている間に感じたこと。

 

・人口密度が薄い。

予約した人たちだけしか居ないので(印象ではせいぜい20人前後といったところでした)、それらの人たちがふわっとバラけて、いい意味で空いてる感がある。

人がギュウギュウ詰めのアトラクション施設の中で並ぶ…といった感じはなく、空間に余裕がある。これはかなりのストレス軽減になると感じました。過ごしやすかったです。

・悲鳴がこだまする。

待ってる間、ホラー系アトラクションに入った人たちの悲鳴が聞こえてきます。

サクラかよ!?っていうくらいのガチ悲鳴です。男の人の本気の悲鳴ってあまり聞く機会ないので、面白いっちゃ面白い。否が応でも期待が高まります。そういうのも含めておもしろかった。

 

全体の感想としては「行って損はない」んじゃないかと。

料金はそれなりにかかりますが…事前の注意事項を良く読み、自分が「体験できない条件」に合致していないか確認した上で予約を入れるのがいいと思います。

ものすごく3D酔いに弱い!という人には…おすすめは出来ないかな。

(行ったのに楽しめなかったら辛すぎるでしょ!)

私が今回やった高所と病棟は、特に複数人で行った方が楽しめると思います。

(アーガイルシフトはひとりでまったく問題ない。それ以外のトレインマスターやスキーのも、ひとりでも楽しいんじゃないかと想像)。

 

もう一回行きたいか?と問われると…群馬在住なのでそうホイホイは行けないのですが、まだチャージも残ってるし、アーガイルシフトもう一回やってみたいかも…

って感じでしたね。

これから、ノウハウをたくさんためて更に面白い施設が誕生することを期待しています!!