Unity+Oculus+MMD とりあえず書き留めておく場所

Unity+Oculus+MMD VRでキャラクターと遊ぶ

「女子限定!Oculus体験会」無事終了しました!

先だってお知らせしておりました、女性限定のOculusRiftDK2体験会


女子限定!Oculus Rift DK2 ゆるふわ体験会 : ATND

 

おかげさまを持ちまして、無事終了することが出来ました…

ああ、肩の荷がおりた。

 

機材は人様からお借りしたのですが、当日借り先に出向くと、使うはずだったノートが起動しないという事態…!!

急遽別のノートをセッティングし、ほぼ新品のをお借りしたりして、結局3台も揃えることが出来ました…!!

本気で出来ないかと肝が冷えた…色々セッティングしてくださったSさん、本当にありがとうございました…何も出来ずに人だけ集まるところだった…フウ…

 

ギリギリまで色々調整をしたあとタクシーで会場に向かい、なんとかセッティングを終え、続々と入ってきてくださる参加者さんたちに、順番に体験していただきました。

参加者は補欠の方やお連れ様も含めて、のべ40人。

時間が足りるか危惧していたのですが、12時半前には全員体験でき、あとは二回目の列を消化して、無事終了できました…

オペレーションに精一杯でなかなか段取りも悪かったのですが、みなさんが自主的に動いてくださったおかげで、滞り無く体験していただくことが出来ました!皆さん、ありがとうございました!(至らないところが多くてすいませんでした!)

あと差し入れも山のようにいただいてしまい…もうバカ!!食べるんだからね!!ありがとうございます!

 

 会場について

 

カフェの二階を貸し切りでやったことと、「女性限定」としたことで、人の目を気にすることなく気兼ねなく体験していただけたのは、非常に良かったと思います。

 

順番待ちの間も皆さん歓談されていまして、さながら女子校のお昼休みといった雰囲気…

正直、かなりうるさかったのではないかと思います…(;´∀`)タハハ

会場をお借りしたチーパズさんに申し訳なく思いつつも、貸し切りで良かったと安堵。

ミラーリングで体験中の画面を見られるようにしてあったので、体験中のほかの参加者が何を眺めているかも見られ、楽しんでいただけたようです。

 

こういうものをやる時って、会場探しが一番難しいのです。

電源が確保できる場所…どうしても会議室などを借りることになり、たいしたコンテンツがあるわけでもないのに参加者さんたちに場所代を出していただくのも心苦しい。

ですが、今回はたまたまご縁がありまして、ギャラリーも併設しているチーパズカフェさんのご厚意で「参加者のワンドリンク注文」だけで…無料で場所を貸し切りにしてくださいました。

雰囲気もよく、フィギュアがずらりと並べられた空間は、居るだけで楽しいです。

本当にお世話になりました。Oさん、ありがとうございました!


チーパズカフェ (CHEEPA'S CAFE) - 銀座/喫茶店 [食べログ]

 

 

 

さて、参加者の皆さんの反応をまとめてくださったものがこちら。

(ありさとさん、ありがとうございます!)


ゆるふわオキュラス体験会 ログ - Togetterまとめ

 

 

ほとんどの方が、Oculus初体験。

皆さんの反応を間近で見られるのが、非常に楽しかったです。

多くの方は、「もうちょっと近づけますよ」と言ってもあまり近づかなかったり、照れてしまうというのか、恐る恐る遠くから放心したように見守ってました。

もちろん、上から下まで舐めるように眺める方も。

今回のモーションはずっと前向きなので、「お尻が見られない!」と色んな方からお叱りを受けましたw

 

 今回のコンテンツについて

 

募集ページでも紹介している通り、今回の企画の一番のポイントは「参加者の好きなキャラクター(モデル)が見られる」ということです。

 

もちろん、ミクさんはかわいいです。みんなミクさん大好き。でも、初めて立体視するなら、やっぱり「一番好きなあの子」がいいに決まってます。

初めてOculusを体験するのに、Mikulus…ミクさんを見たら「おおー」「すごいねー!!」みたいな反応はあるでしょう。

でも、これが一番好きな、大好きなあのキャラクター、あのモデルだったら!

絶対にもっと激烈な反応になるはずです。

私はそれが見たい。

 

というわけで、参加者30人全員に事前に好きなキャラ・モデルを数人分指定してもらい、モデラーの許可を得て、それらのデータを全部用意する…という…

終わってから言うのもなんですが、アホか…みたいな…

とんでもない物量作戦に…結果的にはなりました…

いや…だって…見るの1人じゃつまんないでしょう…許可もらえなかった時のために候補として3人は挙げておかないと…みたいな…

そんなわけで、1人の参加者につき1~3人くらいのデータを用意するという…ことになったわけです。

ただ、キャラ選択かぶりも少なからずあったので、もちろん90人分あったわけではなく…いまざっと数えたら40人ちょいでした。

 

基本的には、「ニコニコしながら手を振ってくれるモーション」をMMD上で作り、モデルに適用してデータ作成しました。

私はUnityを使い始めたばかりでまだ色々わからないことが多いため、今回はほとんど「MMDで作ったモーションをただ再生するだけ」です。

そして、Unity側で「HeadLook」という、体験者の目の動きにモデルが目を合わせてくれる、動きについてきてくれるという設定をしています(これが無いとさみしい!)。

あと、まばたきもしてくれます。

つまり「『Mikulus』の、あなたのお好きなキャラバージョン」を山のように作ったわけです。


初音ミクと同じ世界に入れる“Mikulus”などが集結! 話題のVRデバイス“Oculus Rift”の体験イベントが開催 - ファミ通.com

 

 

ですが、ニコニコして手を振るのにそぐわないモデルも居ます。そういうキャラには「ツンデレモーション」を別に作成し、手は振らず、笑わず、腕を組んで時々ふいっと顔をよそに向ける…というようなデータにしました。

また、ほかのモデルと少し違うモデル(子供だったり、女の子だったり)には、手振りモーションを少しいじって、ピョンピョン跳ねたりなどのそれらしい動きをくわえたモーションを作ったりなどもしました。

また、モーションを一種類つくっても、たくさんのモデルにそれを読み込むと、完全に同じ動きにはなりません

特に表情はかなり出具合が変わってくるので、MMD上で全てのモデルに一度基本モーションを読み込んで、それらしい表情をそれぞれ付け直しました。

口の開き方ひとつ、眉の上下ひとつを取っても、あのモデルだといいけどあのモデルだとなんか間抜け…ということはあります。そのあたりは、できる限りおかしくならないよう直すようにしました。

また、手振りモーションでも「半開きの手を振る」のが似合うキャラと、「パッと大きく開いた手を振る」のが似合うキャラといますので、そういった細かいところも直します。

本当は全てのキャラに違うモーションをつけられると良かったのですが、それはさすがに無理だったので、細かいところや表情を直すのにとどめ、ほとんどのキャラは手振りモーションになっています。

 

そうやって、地道に一個ずつ、モーション直し、Unityに読込み、HeadLookなどの設定をし、出力し、動作確認し…

前日までになんとか全データ完成させられて良かったです。

また、普段使わないモデルさんを動かすのも面白かった。

 

今回数人のモデラーさんも来てくださり、自分のつくったモデルを見ていただいたのですが、皆さんにとても喜んでいただけたようで、安心しました(許可をくださったモデラーの皆さん、本当にありがとうございました!)。

正直DK1の時点ではまだまだ解像度が低く、体験した当初「これはまだまだモデラーには見せられないな…」と思っていたのですが、DK2になってからは飛躍的に美しくなり、これならモデラーに見せられる!と感じました。

たぶんこれからもっと美しく見えるようになっていくはずです。

もっと画面の解像度があがったら、ARも手軽に楽しめるようになると思います。

 

更に今回は、MMDで動画を作っている参加者が多かったので、事前に参加者がモーションを作ってくれて、それを読み込んでデータを作ることもしました。

気合の入ったモーションで見るコンテンツはまた格別です。

3Dでモーションを作るのは、なかなか難しいです。Unity側でも、好きなようにモーションを作るのはかなり困難。

その点、MMD操作に長けた人は、自分で自分の好みのモーションをある程度作れます。これは非常な強みです。

 

というわけで、モデラー・モーション作成勢双方に楽しんでいただけたのではないかと思います。

開催を決めてからほぼ二週間の短い準備期間で、結構頑張ったのではないかと…

 

 おわりに

 

現状まだ、Oculusを購入し、このように自分でコンテンツを作って遊ぶ・見るのは、よほどの物好きかガチでないと勧めにくいです。

Oculus本体・UnityPro(これはそのうちProでなくても出力出来るようになるかも)追記:Unity無料版でもOculus用出力できるようになるらしいです…!!(2014年10月現在はまだ…

・Oculus視聴に耐えうるfpsを叩き出せるグラフィックボードを乗せたハイスペックPCなどが必要で、お金がかかってしまいますので…

 

 

でも、あと一年もすれば格段に手を出しやすくなっているはずです。

DK2は開発キットですが、一般発売の汎用機も、来年の夏くらいまでには出るはず。

MMD自体も、Oculusに対応するかもしれません(MMD開発者の樋口さん自身が「現時点で対応して、一般発売したら仕様変更するの面倒だから、やるなら一般発売してからにする」とおっしゃっていたので、実現するとなると少し先の話になるでしょうが、MMDから直接Oculusコンテンツを出力出来るようになったら…ものすごいことですよ!!)。

 

今までMMDを散々布教してきた経験上、たくさんの人に新しい技術を試してもらうと、その中に数人、本気で手を出してくれる人が出現するのです。

これからもきっと何度かOculus体験会をやると思うんですが、体験してくださった皆様の中から、新たにOculusコンテンツを生み出してくれる方がきっと出てくる!

 それが楽しみで、体験会を企画しました。

 

MMDをはじめた当初に比べて、MMDで動画を作って楽しむ人の人口がどれだけ増えたことか。

 私は気が長いですよ!数年後が楽しみです。